この週末、尚美学園大学で開催された『尚美演劇フェスタ』に参加してきました。客席数が少なかったため(参加校が客席に入るだけで8割方埋まることが予想されていたので・・・)あまり告知をしませんでしたが、台風の近づく大雨の中、ご来場頂きました皆さま、また運営面をお手伝い頂きました尚美学園大学の皆さまに深く御礼申し上げます。
尚美学園大学のパフォーミングアーツ・シアターを会場に行われる演劇祭ですが、今年は埼玉からは坂戸高校さん、川越総合さんとウチ、千葉から柏の葉さんと日体大柏さんの参加となりました。照明が共通仕込みということで、いつものような演目は上演できないため、演目には『La Esperanza』を選びました。この作品は前任校から今の学校への異動が決まった時、異動直後の春季発表会の演目用に書いた作品でした。当時の部員が5人だったの出演者は5人。地区内の異動だったので照明は僕がオペをして、音響は無し。当時は照明をもっと凝りましたが、今回はほぼ地明かりで上演させていただきました。
物語の内容は実際に特許紛争を繰り広げたグラハム・ベルとイライシャ・グレイ、トーマス・エジソンが登場する、ベルが電話を完成させた、ある夜のベル研究室を舞台にしたちょっと不思議なシチュエーション・コメディ。初演は2010年4月、それ以降は新人公演で2度上演しましたが、外部での公演では実に7年半ぶりの再演でした。この作品は地味にお気に入りの作品で、どこかのタイミングで再び日の目を当てたいと思っていました。
今の3年生は新人公演がこの演目だったため、この作品への愛着もあり、この作品で高校演劇サミットにエントリーしようと計画をしていました。秋季発表会が終わったところから読み合わせを始め、本当は高校演劇サミットの締切までに自主公演を打つ予定でしたが、色々あって残念ながら間に合いませんでした。なので、今回この作品を披露するのはこの『尚美演劇フェスタ』が最初で最後となります。
1年生を主演に据えた公演で途中、かなり心配な部分がありましたが、結果的には何とか乗り越え、公演を終えることが出来ました。今年の1年生はスケジュールの関係で新人公演も未だ打てていませんが、少しずつ舞台に慣らしていかないと来年度が大変。今回はそういう意味でも良い経験になったのではないかと思います。
個人的には出身校での公演ということもあり、芸術情報学部長先生が観に来てくださったりということもありました。短大時代から数えるとこの大学との付き合いはもう20年を越えています。短大生→短大職員→四大職員→四大生と教員以外は全て経験しているので知り合いも多いし、この1年は関東キャスト最終公演などではスポンサードもしてくれるなど卒業生の活動も積極的に支援してくれています。その御礼もあったので、金曜日にテストが終わり、土曜日リハ、日曜本番という、ちょっと無理な日程でしたが参加したのでありました。
今年が2回目ということだし、埼玉に千葉県の学校を呼ぶなど頑張っているので継続してもらいたいと思いますが、もう少しシステムが整うと参加しやすいかも。大道具を組むのは難しい訳なので、あと少しだけ照明が使えると幅が広がるかなぁと思います。フェスティバルとしては今後に期待な感じでした。
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